こんにちは。青砥美穂です。
今日は七夕ですね。一年に一度、織姫様と彦星様が会うとされている日。願い事が叶うとされている日。みなさんは、どんな願い事がありますか?また、皆さんのお子さんは、短冊にどんな願いごとをかいたでしょうね。
うちの3歳の娘は、なんの迷いもなく「もっと大きくなりますように」という願い事をしたようです。願いがちゃーんと叶っていく娘の喜ぶ顔がとっても楽しみですが、小さいまま居て欲しいと願ってしまう私もいます(笑
さて、今日はお悩み相談をいただいているのでそちらを一緒にみていかせてください:
5歳の息子が、突然、汚い言葉をたくさん使うようになりました。保育園の友達の影響で悪い言葉をたくさん覚えてきて、色んなところで使います。叱っても面白がってさらにエスカレートしていくのですがどうしたらいいでしょうか。
悪い言葉を使うことや汚い言葉遣いの相談も、多くいただく相談の一つです。みなさんはどう思われますか。
色んな考え方、そして対処法があると思うのですが、いつも(言葉のトピックに限らず)「子どもたちの一見ネガティブに見える変化」と向き合う時に思い起こすフレーズの一つに「変化は成長」というものがあります。
① 変化は成長
それがポジティブにみえてもネガティブにみえても、「変化は成長」
これまで知らなかったことを知ったり感じたり考えたり、今までやらなかったことをやってみたりというのは、確かに新しい学びの真っ只中にいるということですよね。 それは当然、ネガティブに顔を出すこともあればポジティブに顔を出すこともあります。
今回の例は、新しい学びがネガティブに顔を出したように感じるパターンかもしれません。ですが、明らかにその子は今まで知らなかった言葉を覚え、それを使ってみるという実験を始めているという見方もできると思います。
そんなふうに捉えておおらかに眺めてみると、「大切なプロセス」の中にいるということに気がつくことができます。この新しい学び(成長)をここからどう繋げていくか、そちらにフォーカスを変えていくことで何よりこちら側に余裕もうまれ、頭ごなしに叱ったり否定したりする以外の方法もあることに気がつきやすくなるかもしれません。子どもたちと接していく上で、この「余裕」というものも非常に大切ですよね。
② その変化(成長)をさらなる成長に繋げていくのを見守る
ネガティブな変化であっても成長だと捉え大らかに眺めてみた後、次のステップとしては、その変化を通過点としてどう素敵な方向、ポジティブな成長に結びつけていくか、ということになると思います。
これも色んなやり方があると思うのですが、私は今回のケースに関しては子どもに任せてみるのも一つだと考えています。
悪い言葉を覚え、それをたくさん使う子どもたちは、その言葉を使いながらきっとさまざまな経験をするはずです。誰かにうっかり言ってしまってすごく怒らせてしまったり、そうかと思えば面白がって笑われてしまったりなど。そんな中で自分なりの着地点をみつけていくはずです。そのプロセスがとても大切で、重要な学びになるのではないでしょうか。
面白がって汚い言葉をつかうというのは一過性のことで長く続くことではありません。それを見守ってみてはいかがでしょう。
また、多くの場合、汚い言葉を繰り返し使うのは、言われた相手から大きな反応をもらえるのが面白かったり嬉しかったりということも関係していると思います。なので、あえて、大きな反応をせずスルーしてみるということを続けることで言わなくなるということもあるかもしれません。
または、叱るのではなくその言葉に対する思いを冷静に共有しておいてもいいかもしれません。子どもは、その時はこちらの言うことをきかなくても、言われたことをちゃんと覚えていてあとで活かしていくことも多いからです。
言葉遣いに限らず、今、何か子どものネガティブなことで悩んでいらっしゃる方、「これは成長なのでは?」という切り口で捉え直してみてはいかがでしょう。そして「さらなる素敵な成長にどう繋げられるか」というのをお子さんと一緒に考えてみたり、信じて見守ったりされてはいかがでしょう。そんな視点を持てるだけで、重い悩みが「可能性の扉」に変化していくかもしれません。
「変化は成長」
思い出すだけで、私は、子どもや周りの人、自分自身に対しても勇気とやる気がわいてくる素敵な言葉だと思うので共有させていただきました。
お読みいただきありがとうございました。
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