こんにちは。青砥美穂です。
今日は「なんでも発表会」の紹介をさせてください。
もしかしたらご存知の方、経験されたことのある方もいらっしゃるかもしれないですが、この「なんでも発表会」は、名前の通り内容はなんでも良いので発表する会です。
通常の発表会は、例えば、合唱、スピーチ、バレエ、楽器など何を通じて発表をするかが決まっていますが、この発表会は自分の得意なものや好きなものや、やりたいものを発表してもらいます。
これは、実は幼児たちと過ごす中で着想しました。
幼児たちとのお遊戯や歌、劇などの発表会では、それをとっても楽しむ子、全然興味のない子、恥ずかしい子、練習は楽しんでいたけれど本番になるとステージに上がりたがらない子、などそれぞれの個性が輝いていました。どの子もみんな「自分らしさ」や「こだわり」があってそれを発揮しているようにみえました。
ただ、もったいないことに、多くの場合はその与えられた課題をきちんとこなすことが立派なことだとされていて(もちろんそこから学べることもたくさんあるのですが)そこに当てはまらない「自分らしさ」や「こだわり」に光があたらないことが大抵のケースですよね。きちんとできない子は先生や親御さんから叱られてしょんぼりしてしまうケースもたくさんみかけました。
発表の内容がたまたま自分の取り組みやすいことや好きなことが発表の内容ならラッキーだけれど、そうでない場合は発表することにネガティブな気持ちを持ったり、自分は〜〜が得意じゃないというネガティブな記憶が刻まれていきそうでとてももったいない気がしました。繰り返しになりますが、そこから学べることももちろんあるのですが、せっかくならそれぞれが発表したいことを発表できるチャンスがあってもいいのではないかと思いました。
「みんな違ってみんないい」
よく言われることで、そうだよねとは思うものの、みんながちがっていることを讃える機会が少ないですよね。
そこで「なんでも発表会」をしてみたらどうかと思いました。
ルールはたった一つ、自分が楽しめる発表です。
ある程度の準備期間を設けて発表会を開催しました。
発表会当日、それぞれが自分にとって「楽しい」テーマを準備して一人ずつ発表してくれました。
得意な楽器の演奏を披露する子
好きな歌を歌う子や踊る子
絵画セットを持ってきて絵を描く子
虫を捕まえるのが得意だからと森で虫を捕まえている動画を披露する子
好きな詩を暗唱する子
英語スピーチをする子
ホワイトボードで数学を解く子
電車が好きで山手線の駅名を順番通りに暗記して発表する子
どうしても発表をしたくないからとどうして発表したくないかを発表する子(笑)
などなど、もう本当に素晴らしいユニークネスが輝くステージとなりました。
感想もまたそれぞれでしたが、みんな口々にまたやりたい!次は〜〜をやる!と張り切っている声が多かったです。
自分は自分、人は人、みんなそれぞれ素晴らしいということ、自分のワールドを人に共有して楽しんでもらう喜びを少しでも感じてもらえるきっかけとなればいいなあと願っています。
この発表会は幼児からスタートしたのですが、その後小中高校生ともやってみました。
すると、大好きなコーヒーについての熱いプレゼンと実演、ゲームの実況中継、手品、盆栽、野球などなど、またまた思いも寄らない楽しい発表をみせてもらうことができました。
なんでも発表会はこれからも続けていきたいですし、私自身も参加したいと思っています(笑)
みなさんや皆さんのお子さんなら「なんでも発表会」何を発表しますか?ぜひ興味をお持ちのかたは何家族かで集まってやってみてくださいね!