こんにちは。青砥美穂です。
梅雨の季節がやってきました。小さな子どもをはじめとして「雨が嬉しい♪」という方もいらっしゃると思いますが、なんだか鬱々としてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。 そんな雨の日に何か工夫されていることはありますか?私は最近、雨の日は3時に大好きな音楽を聴きながら家にあるスイーツを食べてOKな日と決めました。すると、以前に増して雨の日が楽しみになりました。これからさらに雨の日が連続的に続くので、スイーツを食べすぎないように気をつけたいと思います(笑
さて、今回は、こんなこととも少し関連するかもしれませんが、最近よく言われるようになった「心理的安全」に関するお話しです。企業でも、教育現場でも、家庭でも「心理的安全を!」と言われることが増えてきていますが、心理的な安心安全が私たちが生活する上でどれほど大切なことか理解が深まってきているのは本当に素敵なことだなあと思いながら、私も日々勉強中です。
こんな中で、実際どうやったら心理的安全がつくれるのか、というのはなかなか難しいという話もよくききます。
それはきっと「何が心理的安全をつくるか」が一人一人違い、しかも、同じ人間であってもその時その時で違うため、一つの決まった方法ということでは対応しきれないからかもしれません。
以前、高校生と話をしているときにも、
「ひどく落ち込んだり自分を見失いそうになったりという経験はみんなするのに、うまく立ち直ったり切り替えたりできるのはみんなじゃないですよね」
というような話になりました。
確かに、「心理的安全」の反対である「心理的危機状態」というのはおそらく誰もが経験することなのに、その対処法を知っている人は少ないですよね。しかも、「心理的危機状態」を経験するのは、1回ではなく頻度は人によって違えど人生において何度も繰り返し経験することですし、赤ちゃんから大人まであらゆる年齢で経験することでもあります。
であれば、ある程度の年齢になったら、あらかじめ自分だけの「心理的危機状態」に対する準備、危機的状態から「心理的安全状態」に少しでも早く戻せる準備を何かしておけたらいいよね、と話し合いました。
そして、一人一人違う「心理的安全をつくる要素」を自分だけの自分のための心理的安全ノートにまとめてみようということになりました。
STEP1
お気に入りのノートを用意し、以下の3つのカテゴリーをつくる
①リラックス、リフレッシュ、ほっとできるもの、こと(セロトニン)
②面白いもの、楽しいこと、趣味、没頭できるもの、こと(ベータエンドルフィン、ドーパミン)
③愛しているもの、大好きなこと、ケアしてくれるもの、こと(オキシトシン)
*かっこの中は神経伝達物質です
STEP2
それぞれのカテゴリーにできるだけ多く(可能ならそれぞれ20個を目安に)、こと、もの、人などアイテムを書き出す(今まではしていなかったけど未来にしたいこと、ものなどでもOK)
STEP3
・ つくったリストをみて、心理的危機状態に陥った時にすぐできそうなものにまるをつけて、自分の記憶に刻み込んでおく
・ 可能なら家族や友人など信頼できる人に共有しておく
・ そのノートは何かあった時すぐ取り出せるようにしておく。
・ 定期的に内容を精査していく(人は変化していくのでアイテムも変化していくため)
彼女も私も、これをつくってみてとってもワクワクしました。こんなに自分をほっとさせたり楽しませたり心に愛を広げてくれたりすること、もの、人があることが嬉しくなりました。
「強い味方ができた気分!」と言っていた彼女は、それから数ヶ月経ち、このノートが助けてくれた重要なフェーズがあったことも話してくれました。
「大切なのは、落ち込まないことじゃなくて、じぶんで回復する力をつけること」
私もこのノートのパワーに驚かされています。このリストのアイテムは、ネガティブな状況のときはもちろん、普段から生活の中に取り入れていくと、人生の幸せな時間が増えるなあとしみじみ感じています。そして、それがそもそも「心理的危機状態」になることも減らしてくれている気がしています。
自分だけの、自分を助けてくれるアイテムたち、これからも増やしていきたいですし、この特別なノートの内容をこれからも発展させていきたいです。
興味を持ってくださった方、何か辛いことがあったとき、鬱々とする時、自分が自分でいられなくなりそうなとき、ひっぱりだせるこの自分だけの「心理的安全ノート」つくってみてはいかがでしょう。好きなデザインのノートにまとめてみるのもおすすめです。(私と彼女はみるだけでテンションの上がるノートを用意して、シールやデコレーションなどもしながらつくってみました)
実は、このノート作りのアクティビティは、このブログ主催のDAncing Einstein代表青砥瑞人の著書「Happy Stress」にたくさんのヒントをもらって学生たちと始めたものです。本書のp186-p196に、このアクティビティの内容が詳しく載っています。(リストのアイテムに強度やアクセスのしやすさも書き足していけたり、これらのアイテムをカレンダーに散りばめて時を彩っていく提案があったりなどさらに素敵なノートがつくれる情報が書かれています)他にもストレスとの付き合い方、自分ならではのカラフルな人生のヒントがたくさんたくさん盛り込まれていますので、もし本の情報をお知りになりたい方がいらしたら下のボタンをクリックしてみてください!)
お読みいただき、ありがとうございました。
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