みなさん、こんにちは。DAEのSakiです。
こちらのブログでは、DAEメンバーによる教育のお話をお届けさせていただくことが多いですが、これからは少しずつDAEの活動もお届けできたらと思っています。
DAEでは、「好奇心ドリブン」を大切に、様々なご縁の中からも特に思いを共有しあえる、かつワクワクするようなプロジェクトをいくつも並行して進めています。
その中から、まずは私たちが、とても大事に大事にしている「Well-being」をテーマとした弊社主催のWell-being Community講座について、10月からスタート予定の第3期のみなさんとともにレポーティングしていこうと思います!
脳レクチャーを受けていただいた方限定でご案内してきた講座なので、今まではあまり大々的にお話をしていませんでしたが、今後はどういう講座なのかお伝えできればと思っています。そちらもお楽しみにしていただけたら幸いです。
本日は、講座開始に先駆けて、少しでも雰囲気をお伝えできればと思い、第1期目のWell-being Coordinator(※)であり、そして継続的な学び&関わりを持ってくださっているメンバーをご紹介したいと思います♪
※Well-being Coordinatorとは、Well-being Community講座を受講し、認定に必要な条件を満たしていただいたDAEの仲間たちのことです。
Well-being Coordinator:福田幸寛さん
2020年よりスタートしたWell-being Community講座(以下WBC)。第1期目の講座申込開始後、一番乗りで申し込みをしてくださったふくさん!
多様な方々にご参加いただいている本講座ですが、ふくさんは医師でもあり、Coordinator認定後も、運営側としてのサポートなどで関わってくださっています。
そして、お名前に「福」もあり「幸」もある!!お名前からもWell-beingを感じます。
まずは、そんなふくさん目線で、講座の内容についてお伺いしてみました!
WBCからの学び
Q. 第1期目の開催時、まだどんな講座なのか未知な部分も多かったかと思います。そんな中、WBCに参加しようと思ってくださったのはなぜでしょうか(しかも一番乗り!)
脳もですが、基本的に人の感情とか気持ちとか、そういうところにすごく興味があったというのが一つ。
あと、Weekly Ochiaiという番組で青砥さんが出演されているのを見て、ドーパミンなどの神経伝達物質の話をとても楽しそうにされているが印象的で「神経科学」を学んでみたいという欲求が強くなりました。その後DAEの脳レクチャー先行予約メンバーに登録をして、講座が開催されるのをずっと待ってたんですよ。
結構待って(笑)、ようやく開催される案内が来て、飛びつきましたね。
その頃はWBCの情報もあまりありませんでしたが、受動的に参加するよりも、何か関わりを持てたらいいなと思い、青砥さんと1on1で話ができるオフィスアワー制度があるPremiumコースを選びました。
Q. 講座では、大きくレクチャーパート(講義を聞いていただき学んでいただくパート)とコミュニティパート(受講者同士で、Well-beingを育み合う対話パート)があります。レクチャーパートでの印象に残っている学びはありますか?
印象に残っている学びはたくさんありますね。
まずはそうだなあ、フィルターのお話ですかね。過去の記憶から作られるフィルターを通し、情報の取捨選択をして、自分の一部として記憶化しているというお話。
あとは、ドーパミン、セロトニン、オキシトシン、βエンドルフィンなどのポジティブな感情に紐づく神経伝達物質たちの話。
今までなんとなく幸せとか、なんとなくハッピーと思っていたことが、それぞれ神経伝達物質によって分類することができて、実際、自分自身の体感としてもそれぞれの違いがあることがわかる。どの物質も感じることはあるけど、自分にとってはこの物質がよく出ているかもと思ったりもするし、そういった気づきや、そもそも意識を向けることが豊かな状態に導いてくれている感じがします。
Q. それでは、コミュニティパートはいかがでしたか?初対面の方同士で、お互いのハッピーを共有する場ってなかなかないかと思うので、これまで感じたことのない感覚もあったかと思います。率直にどうぞ(笑)
僕自身は、ポジティブ心理学などを学ぶ中で、良かったこと探しなどをしてシェアするということをアイスブレイク的にも実践したことがあったので、違和感などはなかったですよ(笑)
もともと、自分の内面を開示することにもそんなに抵抗はなかったので、すんなりと入っていけました。
あと、WBCという場だったから、というのもあると思います。自分と同じように、Well-beingについて興味を持っている方たちの集まりなので、そういった意味では安心感もありました。
もちろん初対面の方ばかりなので、最初は少し未知に感じる部分もありましたけど、毎回ランダムにグループに分かれて対話を重ねていくと、段々知り合いもできてくる。一人でもお会いしたことがある人がいると、それだけで全然違うし、それを繰り返していくと段々コミュニティの仲間という認識も芽生えてきて、より安心して過ごせるようになっていったと思います。
実際に自分の話を聞いてもらってポジティブな反応をもらったことも、相手の喜びを聞くことも、やっぱりすごく豊かな時間でしたね。
Q. 実際に受講してみて、ご自身の中で変化などはありましたか?
レクチャーの中で、神経伝達物質の話が印象に残っているという話をしましたが、この知識は自分だけじゃなくて、相手を理解する上でも役立っています。
仕事で、最近のハッピーな出来事などを聞いたりするんですけど、漠然と幸せなことは?と聞くよりも、(セロトニン系の)リラックスしたいとき何しますか?だったり、(ドーパミン系の)ドキドキワクワクするのってどんなときですか?って聞いた方が、具体的な話が出てきやすい。自分に対しても、他者に対しても、以前よりもポジティブな感情に対するアンテナが立つようになりましたね。
あと、脳の観点から期待値調整の大切さの話もありましたが、これについては、本当に日々の中で自分の学びとしても感じています。意識しようと思っていても、無意識に期待を持ちすぎて勝手にがっかりしちゃってる自分がよくいる。そうじゃないよな、感謝だよな、とその度に思うんですけど、またやっちゃう(笑)
でも、やっぱり講座でも学んで、自分でも意識するようにはなっているので、そんな自分に気づく頻度は増えているし、気づくタイミングも早くなっていったりと、変化は感じています。
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素敵なご回答をありがとうございます!^^
質問の中にもあったように、コミュニティパートではハッピーな記憶を強固に残すためにも、お互いのハッピーなエピソードをシェアしています。
今回は特別編として、ふくさんにとってのハッピーアイテムを共有していただきました✨
ふくさんからのハッピーのお裾分け
①一つ目は虹色のバンドをつけたApple Watch!
こちらを選んだ理由は二つあるそうです。
まず、バンドの「レインボー」に思い入れがあるとのこと。よく多様性を表す際に用いられますが、「一人一人を大切にする」という願いが込められていると考えていて、自分の価値観とも通づるところがお気に入りポイント。
次に、Apple Watchの呼吸や脈拍を検知して記録してくれる機能が面白い、とふくさん。自分の全てがわかるわけではないけれど、データとして自分の内側で起こっていることが残され、それを振り返るのが好きだと仰っていました。
普段何気に身につけるものに、そんな思いが込められているなんて、素敵!
ご自身も他者も大切にされている感じが伝わってきて、温かいお人柄を表しているなと感じました。
②二つ目はお子さんからの手作り携帯電話!
「長女が雑多な木をテープで貼り付けただけの、多分、携帯電話なんですけど(笑)」と少し照れくさそうに(でも嬉しそうに)始めるふくさん。
少し懐かしいスタイルの携帯電話を手に、どうして携帯電話なのかを話してくださいました。
家族との時間を大切にするため、午後5〜9時からはできるだけお仕事をしないようにしているそうですが、どうしてもその時間に打ち合わせが入ってしまうことも。
そういう日は、先に「おやすみ」をして仕事部屋に移動するのですが、ある時、お嬢さんが「これ持っていって」と渡してくれたそう。
「これがあれば、いつでも私と通信できるよ」と、なんて健気なお嬢さん!お父さんのことを想いながら、自分のお父さんと話をしたい気持ちも込めているのかなと、とても温かい気持ちになるエピソードでした。
③三つ目もお子さんからのプレゼントのお手紙!
更に、そのお嬢さんからのお手紙もシェアしてくださいました。
「必ず仕事場に置いておくようにと言われたので、置いてあります(笑)」
仕事が終わると、ドアノブにお手紙を貼ってくれていることが時々あるとのことで、なんともハッピーなサプライズですね!
しかもよく見ると、紙が2枚に重ねてあり、めくるとメッセージが読めるようになっています。内容は父娘だけの秘密かと思いますが、下から「♡」がちょっと覗いていて、とても可愛らしいです。
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ふくさんにとってのハッピーアイテム!3つもご紹介いただきました♪
ハッピーアイテムが身の回りにたくさんあることは、ハッピーな記憶を引き出す機会も増えることに繋がります。
一つ一つはささやかなハッピーでも、繰り返し思い出すことで、確実に、Well-beingの一部になっていっているのではないでしょうか。
お子さんに関連するアイテムのお話をされるふくさんのにこやかな表情からは、ご家族を大切にされる思いが溢れていました。そんなお姿に、聞いていた私もとってもほっこりハッピー^^
ハッピーは伝播するものであると、つくづく実感する時間でした。
ふくさんの「今」
ハッピーアイテムたちのエピソードから、ふくさんの温かいお人柄が垣間見れたと思います。
最後に、そんなふくさんが普段何をされているか、そしてどんな未来に思いを馳せながら日々を過ごしているかお聞きしました!
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Q. 読者の方々にはWell-being Coordinatorとしてご紹介させていただいておりますが、普段のお仕事は何をされていますか?
普段は、一応医者ではあるんですけど、しばらく前から働き方を変えて、純粋な医者としての仕事は、総合診療医として現在週に1回くらい、そしてその他、産業医として週に2〜3日、プロのコーチとして週に1日といった具合で、自分なりにやりたいことを中心に色々とやっています。
コーチングのお仕事はここ1年くらいでやるようになってきて、個人に対してもやりますし、システムコーチングといって、家族だったり、夫婦や親子といった関係性に対するアプローチについても実践しながら学んでいます。最近は割とここに力を入れていますね。
Q. Coordinatorになられた後、ご自身でもコミュニティを始めたりしましたか?
はい。どういう形で実施するのが良いのかはまだ試行錯誤中ですが、Coordinatorに認定されてから、僕自身がやっているメルマガの読者さんを中心にオリジナルの講座を実施してみました。
「自分の中に宝物が眠っていますよ、それを一緒に探してみましょう」というメッセージを込めて、『ライフトレジャーハンティング』と命名しました。僕は「ストレングスファインダー」という強みを発掘するツールを使う認定コーチでもあるので、そういった他の学びも取り入れた講座になっています。
昨年プロトタイプとしての実施を経て、今年の4月からも二期目を実施しました。現在はその卒業生たちとコミュニティを作っています。
Q. 講座が終了した後も、続けられていることや、ご自身なりのWell-beingを育むための工夫として実践されていることはありますか?
今、明確に決めてやっていることとして、週に1回、日曜日の夜に家族で『お話会』を開催しています。
家族で輪になって、この1週間で楽しかったこと、良かったこと、嬉しかったことなどをみんなでシェアしています。できない週もあったりしますが、結構やっています。最近は日曜日に大河ドラマを見ているので、それが終わった後がちょうど良いタイミングなんです。
あとは、定期的に『あおとのぉと(青砥によるPodcast)』にハッピーエピソードを投稿することもやっています。忙しくなると、ささやかな喜びが日常に埋もれていってしまって、味わう時間が持てなくなりますが、配信される度にSpotifyから通知が来るので、『最近どんな良いことあったかな』と意識する良いリマインダーになっています。
Q. WBCだけでなく、様々な学びを続けてこられているふくさん。これから実現していきたい世界や熱い妄想、ぜひぜひお聞かせください!
僕は通常の診療もしますが、総合診療医として患者さんの最期の看取りまで伴走させていただくことも多いので、ただ病気を診るのではなく、その『人』を見ています。
これからどういう生活をしていくのか、どんな人々と関わっていくのか…。そしてその中で、とりわけ家族の関係性っていうところにすごく興味を持っていて、だからコーチングというものも学ぼうと思ったんですね。
最後の最後が近づいてきているような方と関わるときって、やはりご家族との関わりも大事になってきます。人生の終わりを、ご家族とともに豊かな時間として過ごしてほしい。
僕も病状を少し整えたり、家族に声がけをしたりとか、できることはさせていただきますが、もともと培われてきたご家族のパワーや温かさには敵わない。そして実際にそんなご家族との関係性を見ていると、本当に素敵だなと感じるし、それをサポートできることに喜びを感じます。
逆に、ご家族の関係があまり良くないなと感じるときもあって、そういうときはどんなに僕がアプローチしても変化を起こすことは難しいんです。
そういった経験もあるので、いざ病気になったとか、余命宣告されてしまったというタイミングで、急に家族の関係性を良い形に持っていく働きかけをするよりも、もっともっと普段からやれることってあるよね、と思っていて。
しかも別に病気じゃなくても、普段から良い家族の形ってどんな形だろうねとか、それぞれが大切にしたいと考えていることなんだろうねとか、そういったことを話し合って、お互いを尊重しあえるきっかけを作れたりするといいなと。そして、いざそのタイミングがきたときには、その土壌ができていて、穏やかで豊かな最期を過ごせる、そんな家族の在り方が増えていったらいいなと思っています。
因みに、こういった事前の話し合いをアドバンスケアプランニング(ACP)っていうんですが、延命するんですかとか、人工呼吸器つけますかとか、点滴どうしますかとか、具体的な治療の内容を決める内容に偏っちゃうことが多いんですよね。
僕は、最後の治療をどうするかということだけじゃなくて、その家族ならではの在り方だったり価値観を大事にできるような、寄り添えるような『人生会議』だったり『家族会議』をお届けできたらいいなと思っています。
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ふくさん、素敵なシェアをありがとうございます。
自分がやりたいことを選んでお仕事にするのってなかなかできることじゃないですよね。
でも、それこそ、ご自身と向き合われて、自分にとっての幸せな働き方、生き方ってなんだろうっていうのを追求され続けているからこそできているんだと感じました。どんどん新しい学びも取り入れて、それを活かされている姿勢にも頭が下がります…そして何よりその話をされている時のふくさんがとっても生き生きされていました。
そして、『命』と向き合うお仕事をされているふくさんのお話には、色々と考えさせられるものがありました。
誰にでも訪れる最期のとき。どう死ぬかということはどう生きるかということに繋がる…そんな言葉をふと思い出しました。
WBCに一番乗りで申し込んでくださったことや、現在もたくさん関わっていただいている原動力は、こういった深く熱い思いからきているのだなと改めて感じさせていただきました。
とても勇気とハッピーをいただけるお話、本当に本当にありがとうございました!
未来の受講者向けにメッセージ
ふくさん、とても素敵なお話、そしてメッセージをありがとうございました!
第3期の運営メンバーとしても活躍してくださる予定ですので、今後もちょこちょこ登場していただくかも!どうぞよろしくお願いします^^
最後まで読んでいただきありがとうございました!
Have a wonderful day!
Well-being Community講座は、年に一度、秋〜春にかけて実施をしています。本講座では、コミュニティの育みをとても大切にしているため、毎夏に実施している「Happiness & Well-being」の脳レクチャーを受講し、更に学びたい!と感じていただいた方限定でご案内をさせていただいております。
本年度の第3期については、2022年9月21日(水)(締め切り延長しました!)までメンバーを募集しております。「Happiness & Well-being」テーマの脳レクチャーを受講いただいた方でご興味がある方は、メールをお送りさせていただいているはずですので、ご確認くださいませ。
みなさまとの出会いと学び合いに、心より脳より感謝いたします。